たった一つ違うのは…

滑舌のため「R」が挿入される場合におかしくなることについては,応急処置はしましたが,よく考えてみるとそもそも「R」を挿入すること自体が不要である気がしてきたので,「R」を挿入する条件をもっと厳しくする方向に修正してみました。

今,それでOKかどうか,いろんなシンガーでいろんなものを読ませて確認しているところです。

 

それにしても,いろんなシンガーを切り替えながら使っていると,やっぱりどうしても人間なので,特に好きなシンガーというのと,そうでもないけどいちおう使わせてもらっているシンガーというのとはあるものですよね。

その中で,特に好きになる理由のひとつとして,やっぱり自分で原音設定をした(orしなおした)シンガーは愛着がわくというのはあると思うのですよ。

有名な歌で「私の時間」(くちばしP)ってありますよね,その歌詞で「同じ顔同じ声たった一つ違うのは/あなたとの出会い私だけの時間」ってあるじゃないですか。そういうことだと思うのですよ。というか,原音設定が済んでない状態で配布されてるシンガーっていうのは,どこの家にも同じシンガーがいるというのとはちがって,ほんとうにその家その家に固有のものなわけじゃないですか。精神論的にじゃなくって,ほんとに物理的な意味で,具体的に言えばoto.iniが違うというか。

その結果,たとえば私だけのために設定されたこの子は,よその家で喋るよりうまく喋ってくれるとか,よその家で歌うよりうまく歌ってくれるとか,そういうことを思うわけでしょう。もちろん,実際にうまいかどうかは,かなりひいき目による補正つきですけれども,でも事実として,斧ロダで何百回もダウンロードされている均質なコピーの中でたまたまこの家に来た子だけが,私と出会い,「あめんぼあかいな」とかそういうような例文を何度も読まされては不自然なところを自然になるまで直すというような作業をやって,そういうこの子だけの時間のあとに,今ではするすると文章を読めるようになってくれたわけだと思うと,やっぱり特に大事にしたい気持ちになりますよね。

 

もちろん,実用上はやっぱりうまい人の手による原音設定が初めからついてるシンガーのほうが便利なので好きですが…。